2010.2.15 東京都世田谷区
上野毛ハウス
上野毛は住宅街が広がる世田谷区の環状八号線沿いに位置し、道路沿いには沿道計画により中層のビルが並び、すぐ後ろに戸建ての住宅が広がる。敷地はその幹線道路と住宅街の間に位置しており、そこで19戸の集合住宅を計画した。
敷地の西側にある環八沿いの中層ビルのスケールから、東側に並ぶ戸建て住宅へ、段階的にボリュームを変化させている。軒の高さは徐々に落としていき、角度を得た立面によって、フラットルーフの軒は勾配屋根の連なりにも似たラインを描いている。
接道範囲が限られていたため、建物を敷地境界から離して配置し、その周囲を住戸へのアプローチとした。南北を繋ぐ通路や切り通しのような階段によって、全体は、高さと大きさの異なる4つのボリュームに分節され、周辺建物とのスケールを調整しながら、適度な距離をつくり出している。建築の周りには、周囲の雑多な空地を受け止めながら、自立的で流動性のある領域が生まれた。
斜めに振れながら表情をつくる外観は、幹線道路の強い都市軸に正対するのではなく、生活感のある住宅街へ、緩やかに繋がる柔らかさを表現しているのではないだろうか。
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敷地の西側にある環八沿いの中層ビルのスケールから、東側に並ぶ戸建て住宅へ、段階的にボリュームを変化させている。軒の高さは徐々に落としていき、角度を得た立面によって、フラットルーフの軒は勾配屋根の連なりにも似たラインを描いている。
接道範囲が限られていたため、建物を敷地境界から離して配置し、その周囲を住戸へのアプローチとした。南北を繋ぐ通路や切り通しのような階段によって、全体は、高さと大きさの異なる4つのボリュームに分節され、周辺建物とのスケールを調整しながら、適度な距離をつくり出している。建築の周りには、周囲の雑多な空地を受け止めながら、自立的で流動性のある領域が生まれた。
斜めに振れながら表情をつくる外観は、幹線道路の強い都市軸に正対するのではなく、生活感のある住宅街へ、緩やかに繋がる柔らかさを表現しているのではないだろうか。
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設計・監理
川辺直哉建築設計事務所 担当/辻昌志 田岡博之
構造設計
吉田一成構造設計室
用途
長屋(19戸)
敷地面積
532.65㎡
建築面積
288.33㎡
延床面積
734.11㎡
構造
鉄筋コンクリート
規模
地上3階、地下1階
工期
2009.04〜2010.02
施工
佐藤秀
受賞
Good Design Award 2010
第31回 INAXデザインコンテスト銀賞
第31回 INAXデザインコンテスト銀賞

南側外観とアプローチ通路

建物間を抜ける通路と外壁面が重なる立面

上階住戸への専用階段

上部の開口から光が落ちる

外部とつながる土間空間

3方に水回りのある住戸プラン

床レベルと天井高さの違う室が繋がる住戸

地面から繋がる玄関土間と一段下りた居室

南側へと通路と階段が抜ける北側立面

両隣の建物の高さを読み取った高さ関係

1階平面図

2階平面図

3階平面図

断面図













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